政治・経済

あがたの森会館17日再開

 松本市県3のあがたの森文化会館が、9月4日に接近した台風21号の影響で電気設備が故障し、1カ月以上も休館を続けている。利用している音楽や文芸などのサークルは年間400団体にも上っているだけに、長引く休館で活動に支障が出ている各団体からは管理者の市へ問い合わせが相次ぐ。復旧には2、3カ月程度かかるとみられたが、市は事態の打開を急ぎ、17日に再開できるめどをようやくつけた。

 「こんなに長く休館するとは思わなかった。この1カ月間、腰を落ち着けて活動することができなかった」。あがたの森文化会館を活動拠点にするコーラス団体に所属する女性(68)はそう不満をもらした。同会館で週1回練習してきたが、休館のため他に練習場所を確保しなければならず、移動も遠くなって大変だという。
 文化会館は午後10時まで使用できるため、アマチュアオーケストラや市民吹奏楽団の練習にも重宝されていた。ある楽団の男性団員(32)は「夜も気兼ねなく楽器の練習をできるのは市内に少ない。代わりの練習場所を探すのは難しい」と漏らし、別の合奏グループの男性団員は「芸術の秋はイベントが多く、出演機会が多いのに練習ができずに残念」とこぼした。
 休館は、敷地内に生えるヒマラヤスギの幹や枝が電柱に落下し、9月4日から停電が続いているためだ。当初の見込みだと、電柱や変圧器などの設備が故障していたために復旧には「かなり時間がかかりそうだった」(市生涯学習課)という。
 市民からは「いつになったら再び開館するのか」「使用予約をしたい」といった問い合わせが連日10件近く寄せられた。市は利用者の多さなどを考慮して業者に早期復旧を働きかけ、週明けにも工事が終わる算段をつけた。公式ホームページなどでは17日再開の周知を始めている。
 栗田正和課長は「復旧へ最大限の努力をしたが、長期にわたり休館してしまいご迷惑をかけた。再開後は文化的な活動場所として引き続き積極的に利用してほしい」と話している。