政治・経済

県入札情報 公表ミス8件

 県は9日、入札公告時にホームページ(HP)で公表する金抜設計書に金額のデータが残り、本来は入札前に外部が知り得ない予定価格(落札の上限価格)があらかじめ分かる不適切な処理が、本年度予算の発注分で8件あったと発表した。うち6件は松本建設事務所が発注し、北信と飯田の両建設事務所が1件ずつだった。いずれも入札者とすでに契約済みで、事前の価格漏えいの証言はないとして契約を継続するという。

 県技術管理室と契約・検査課によると、8件はいずれも治水ダムやトンネルなどの設備に関する保守点検業務の入札で、入札参加者は落札した1社のみだった。予定価格は91万~949万円で、予定価格に対する落札額の割合は平均98・8%と高かった。松本建設事務所発注の6件はいずれも奈良井川改良事務所が担当する、治水ダム設備の保守点検業務に関する入札だった。
 金抜設計書は、入札参加者が価格を算出する際の参考資料として公表されており、必要な工事の種類やその規格などが載っている。今回の不適切処理では、担当者が金額の入った「金入り設計書」から金額を抜いた金抜設計書を作成する際、金額を消さずに背景と同じ白色の文字にして、金額が見えなくする処理をした。HP上では見えないものの、データとしては残っており、金抜設計書を別のソフトにコピーすると、隠された金額を見ることができるという。
 外部からの指摘で1日に北信建設事務所発注の1件でミスが判明し、県がほかの公告についても調べていた。同室の藤本済室長は県庁で開いた会見で「入札の公平・公正性が疑われる事態となり、県民や関係する皆さんに多大なご心配をおかけした」と陳謝した。