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昭和39年の東京五輪 逸見さんが松本での聖火リレーをカラーで撮影

松本市役所へ駆け込む聖火ランナーたちの写真(昭和39年10月5日、逸見さん撮影)

 松本市梓川梓の逸見泰明さん(80)が、昭和39年10月10日に開幕した東京五輪の直前に、聖火ランナーが松本市役所に到着した際の写真を大切に保管している。自身が10月5日に撮影した、当時の市民の喜びぶりが見て取れるカラー写真だ。逸見さんは半世紀前の秋の出来事を懐かしく思い出しながら、2年後に迫った東京五輪の成功を願っている。

 現像済みのフィルムとカラープリント6枚を保管している。このうちの1枚は市役所の本庁舎前で、日の丸があしらわれた白いシャツ姿にトーチを手にしたランナーと随走者たちが、大勢の市民の出迎えを受けて玄関前に駆け込む様子が写っている。ランナー23人が当時の降旗徳弥市長ら関係者と撮影した記念写真もある。
 逸見さんは当時、市役所近くの増田写真機店に勤務していた。一緒に働いていた松本美須々ケ丘高校定時制の男子生徒が、聖火ランナーとして参加することになり「じゃあ勇姿を写真に収めよう」と撮影を買って出たという。
 手動巻き上げ式の一眼レフカメラに店から借りた広角レンズを付け、12枚撮りのカラーフィルムを詰めて市役所前で待ち構えて写真に収めた。「市役所前はすごい人出で身動きも取れない状態だった。ランナーが走って来た時は大きな歓声と拍手が聞こえた」と振り返る。
 2020年の東京五輪でも全都道府県を巡る聖火リレーが行われる予定で、県教育委員会によると、同年4月2~3日に群馬県側から岐阜県側へ通過する予定となっている。逸見さんは次回の聖火リレーについて「自分は年を取ったので、沿道から見るのは大変。今後はテレビで見たい」と笑って話した。

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