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松枯れ積み木 全国へ発信 建築士会安曇野支部

 安曇野市内でも問題となっている「松くい虫被害」で枯れたアカマツ材で積み木を作り、被害や里山に関心を深めてもらおうと活動する県建築士会安曇野支部(小川原吉宏支部長)が、26日に大宮市で開かれる建築士会の全国大会でこの取り組みを発表する。このほど栃木県であった関東甲信越大会で最優秀賞に選ばれ、10都県の代表になった。

 支部は平成28年から「松枯れ積み木ワークショップ(WS)」を開いている。市内で伐採された松枯れ材を活用し、市の里山再生事業「さとぷろ。」や地元製材業者と連携して約2万個の積み木を作った。大勢が力を合わせて積み木で巨大な造形物を作るWSは親子連れに好評で、県内の小中学校に出向いたり、環境イベントに出展したりして2年間で10回以上重ねた。
 松枯れ材が十分に活用できる木材だと参加者に体感してもらうのがWSの目的だ。支部員が紙芝居で松枯れが起きる仕組みを紹介したり、里山から採れる木材の活用方法を伝えたりといった工夫もしている。
 全国大会では、全国の青年建築士が地域の環境や防災などに絡めた「地域実践活動」を報告し合うセッションに参加する。同支部の7人が9日、市役所に宮澤宗弘市長を訪ねて大会への意気込みを語った。大会で発表する中村滋宏さん(38)=穂高=は「松枯れの問題や里山の現状、地元産材の活用に関心を持ってもらうため、安曇野の取り組みを全国に向けて紹介したい」と力を込めた。