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新嘗祭「献穀箱」熟練の技

 松本市奈川の一級木工技能士・奥原勝由さん(70)が、皇居で行われる新嘗祭に向けた献穀献納式(22日)で、農家が今年収穫した穀物の献上に用いる「献穀箱」を今年も制作した。今年は安曇野市内と静岡県富士市内の米農家計2軒から依頼があった。奥原さんは平成18年から制作を手がけており、これで仕上げた献穀箱は通算24箱となった。

 縦27㌢、横21㌢、深さ10㌢ほどの白木の桐箱で、絹の袋に詰めた一升分の米が入る。くぎは使わず、角の接合木口(断面)を見せないように角の接合部分を斜めに張り合わせる「留め」技法や、縁を波打たせる装飾など、さまざまな工夫が凝らされている。
 5~6年前にデザインはほぼ完成し、近年はいかに精度を高めるかがテーマになっているという。一昨年から勤務している同市島内の飯島木工(飯島孝社長)で若手の育成にも励んでいる。
 奥原さんは「手間は掛かるが心意気で毎年作っている。いずれ若手に仕事を引き継ぐことができれば」と話している。