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初のプロ三冠王・中島治康さん 功績たたえ松商に銅像

 松本商業学校(現松商学園高校)が昭和3(1928)年の全国中等学校優勝野球大会で優勝したときの投手で、プロ野球史上初の三冠王に輝いた中島治康さん(1909~87)の銅像が完成し、4日、銅像が建つ松商高の木造本館前で除幕式が開かれた。銅像建立の発起人会や学校・硬式野球部関係者、現役の野球部員ら約150人が出席し、偉大な功績を残した"先輩"をたたえた。

 中島さんは松本市中山出身で、松本商から早稲田大学に進学、プロ野球の東京巨人軍に入団すると、昭和13年の秋季リーグで首位打者、最多本塁打、最多打点を達成して最高殊勲選手に選ばれた。監督も務め、38年には野球殿堂入りしている。
 中島さんの功績を後世に残すため、中島さんと親交のあった松商野球部元監督で発起人会代表の大月吉史さん(79)=松本市深志2=を中心に、昨秋から銅像建立に向けた準備を進めてきた。寄付金も募り、目標額より多い約530万円が集まったという。
 銅像は台座も含めて高さ2メートルある。中島さんの巨人軍時代に撮影された写真を基に作られ、バットを肩に担いだ姿が表現されている。式典に出席した中島さんの長男の治彦さん(71)=東京都=は「夢にも思わなかった。感慨深い」と喜んだ。
 式典で、大月さんは完成を喜ぶとともに「中島先輩はあいさつや礼節、掃除など野球以前のことに厳しかった。第2の中島先輩を目指して頑張ってほしい」と現役部員にエールを送った。
 真新しい銅像を前に、野球部の足立修監督は「松商だけでなく松本地域を含めての偉人。恥じないようにこれから新しい伝統をつくっていきたい」と語った。山本健斗主将(16)=2年=は「松商の歴史を感じる。甲子園を目指す励みになる」と気を引き締めていた。