政治・経済

長寿や医師数 高評価呼ぶ

 松本市が全国的に見ても暮らしやすく、活力にあふれる街であることが、不動産大手・森ビル系シンクタンクの都市戦略研究所(東京都)の調査結果からあらためて裏付けられた。先日発表の「日本の都市特性評価」のランキングで総合13位となったが、その要因には過ごしやすい気候に加えて、平均寿命や健康寿命の長さ、医師の多さがある。活発な公民館活動に裏打ちされた高齢者の元気や、医師を輩出する信州大学医学部の存在などが、今回の高評価につながった可能性を関係者は指摘している。 

 国内主要72都市と東京23区の統計分析や住民アンケート結果などに基づくランキングを分野別に見ると、平均寿命の長さなどから「生活・居住」、日照時間が長く、気温、湿度が共に快適な気候から「環境」がそれぞれ2位に入った。
 厚生労働省が4月に発表した松本市の平均寿命は、男性が全国平均を1・1歳上回る81・9歳、女性が0・9歳上回る87・9歳だった。市はさらに、介護などを受けずに自立した生活を送れる期間の「健康寿命」の延伸を将来の都市像に掲げて、早くから関連施策に力を入れてきた。
 都市戦略研究所は、高齢になっても働いている人が多いことにも注目する。松本地域シルバー人材センター(松本市宮渕本村)の青木敏和事務局長は「松本市では以前から高齢者の公民館活動が活発で、退職後も仕事や趣味に一生懸命取り組む人が多い」と背景を説明する。
 松本市医師会の会員数は約500人もいて、周辺地域の医師会より多い。担当者は理由の一つに「信大医学部を卒業後、市内で開業する人も多い」と挙げる。
 大手シンクタンクの野村総合研究所が昨年公表した「成長可能性都市ランキング」でも松本市は総合8位に入った。今回、再び高評価を受けたことについて、市政策部の山内亮部長は「大変ありがたい。市民や関係者とさらに良い街をつくっていきたい」と話している。