地域の話題

村民一押し「松川百景」 広報掲載100回を記念し全作品展示

松川村を語り継ぐ「まつかわ写真館」の歴代の作品を紹介する企画展

 松川村の風土や風景を"村民カメラマン"が撮影した写真を紹介する村広報誌の人気コーナー「まつかわ写真館」が、8月号で100回を迎えた。村は節目を記念して、これまでに掲載した全100枚を展示する「広報まつかわ『まつかわ写真館』100号記念企画展」を25日まで、すずの音ホールで開いている。雄大な北アルプスや田園風景、伝統行事、人々の暮らしなど、村の魅力を捉えた力作を紹介している。

 「写真館」は、村が月1回発行する「広報まつかわ」がカラー印刷になった平成22年4月号で始まった。広報誌の裏表紙に、村民から寄せられた写真から1枚を選んで掲載している。燃え上がる炎を老若男女が囲む三九郎、樹齢300年のしだれ桜、みそ造りで湯気の立つ米を広げる手、一面の星空など、さまざまな場面を紹介してきた。
 趣味で写真を撮っているという村民カメラマンの吉澤玄秀さん(73)=細野=は「景観が語るものや故郷の変化を写真を通して伝えたいと思って投稿している」と話す。かつて山城があった鼠穴集落の城ケ峰から望む安曇野と松本平の展望、松くい虫対策で伐採された松林など、村の歴史や課題を写真で切り取ってきた。
 掲載する写真の選考に携わる牛越克巳さん=緑町中区=と山崎圭子さん=北細野=が写真に添える文章も人気だ。農作業の休憩の写真には「有明山眺めながら汗流して働くのもいいじゃないかいねえ」と方言で書くなど、味わい深い文章がコーナーを盛り上げる。
 企画展では歴代の「写真館」をカラーコピーして展示し、100回の記念号で掲載された太田浩樹さん(36)の写真はパネルにして飾っている。
 村総務課の駒澤啓太さんは「多くの方が楽しみにしている。写真や文章を寄せてくださる皆さんに感謝し、村を語り継ぐコーナーとして大切にしていきたい」と話している。