連載・特集

2018.10.6みすず野

 富山湾の白えびに奥飛騨のジネンジョ、北海道からエビとカニの天ぷら―と活字を目で追うだけで食指が動く。そば以外も楽しめそうだ。松本城公園を舞台にきょうから3日間の「信州・松本そば祭り」である◆県内外そばどころの19団体が腕を振るい、味自慢を繰り広げる。小紙3日付の特集記事で各ブースの紹介にあらためて目を通した。こしの強さやのどごし、香り、石臼挽き―と県勢も負けていない。そば好きののどが鳴る。信州の「おらがそば」に舌鼓を打ったり、地域色豊かな県外の食文化に触れたり◆そば打ちの腕前を発揮し合う趣向も武道や将棋などと変わらぬ気合の入れようだ。筆者もそばを打ったことがある。穂高の体験施設で教わり、これなら家でも打てそうだと早合点して早速試したところ全くそばの形を成さず、家人の失笑を買った。期間中に会場で披露される名人の実演に足を運ぶとしよう◆食べるほうのこだわりもまた、そばならでは。まず香りを楽しむと言い、つゆを付けずに一口すすれば通っぽい。すぐ薬味を入れると叱られる。うんちくを傾ける話も味わいの一つ。台風の進路が気掛かりで好天を祈る。

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