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台風24号が接近・通過の恐れ 松本マラソンは中止に

雨の中でリンゴの収穫を急ぐ農家の人たち(29日午前9時ころ、松本市梓川梓)

 長野地方気象台は29日、大型で非常に強い台風24号が30日夜から10月1日未明にかけて、長野県にかなり接近・通過する恐れがあると発表した。県内は前線の影響で大雨となり、最大瞬間風速が30メートルとなる所がある見込みで、暴風雨による土砂災害や河川の増水・氾濫、停電、果実の落下、交通障害などに警戒を呼び掛けている。

 台風24号は29日午後4時現在、那覇市の北約60キロにあって北北東へ時速25キロで進み、中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は約60メートル。今後は速度を速めながら北東へ進み、県内は30日午後から台風本体の雨雲がかかり、10月1日未明にかけて1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る所がありそうだ。30日午後6時までの24時間降水量は多い所で南部が130ミリ、中部が80ミリ、北部が70ミリと予想される。さらに10月1日までの24時間降水量は南部が100~200ミリ、北・中部で100~150ミリと見込まれる。
 29日の松本・木曽地方は朝から雨となり、午後7時までに松本市沢村で27・0ミリ、木曽町開田高原で56・5ミリを観測した。
 リンゴ産地の松本市梓川梓では、農家の人たちが雨の中、台風に備えて収穫を急いでいた。二木香祐さん(50)は妻の美恵子さん(47)ら家族で今季の出荷を始めたばかりのシナノスイートの収穫作業に追われ、「今となっては採れる実を採るよりほかに対策の取りようがない」と台風の直撃を案じていた。
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 フルマラソン大会「第2回松本マラソン」の実行委員会は29日、県内に接近する恐れがある台風24号の進行状況などを受けて、松本市などで30日に開催を予定していた大会の中止を決定した。
 昨年10月に続く大会で、市総合体育館をスタート地点とするフルマラソン(42・195キロ)には県内から約4370人、県外から約5040人が参加する予定だった。ファミリーランの部には約260組・約560人が参加予定だった。
 実行委は29日に協議を行い、台風接近に伴う交通機関の運行状況なども鑑みて、中止を決めた。実行委は「熟慮を重ね、ランナー、ボランティア、地域住民の皆様の安全を第一と考え、断腸の思いで決断した」としている。