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松本市職員が市長印を使い私文書偽造

記者会見で市民に謝罪する丸山総務部長(右から2人目)、伊佐治裕子こども部長(同3人目)ら

 松本市は26日、市長印を不正に使って私文書を偽造したとして、こども育成課主任の男性職員(36)を停職3カ月の懲戒処分、職務で知った秘密を第三者に漏らしたとして同課課長補佐の女性職員(52)を戒告の懲戒処分にした。男性職員については、有印私文書偽造・同行使の疑いで松本署に告発する方針という。

 市によると、男性職員は8月20日ころ、共済組合の貸し付け決定通知書を偽造して不正に市長印を押した。借金していた金融業者に返済を先延ばししてもらう目的で、書面の写真データなどを業者に送った。市長印は行政管理課にあり、別の職務で押印しにいく際、偽造文書にも押印したという。8月末に金融業者からこども育成課に電話があり、不正が発覚した。
 職員が市長印を押印する際は、行政文書を作成した際の決済文書などを行政管理課の担当職員に示し、許可を得れば、職員が自分で押すことができるシステムになっていた。今回の不祥事を受けて、行政管理課の担当職員が押印する仕組みに改めたという。
 この男性職員は7月にも、担当していたファミリーサポート事業利用助成金などの申請を放置し、計約23万円を未払いにしたとして、減給10分の1(1カ月)の懲戒処分を受けている。9月7日に本人から市に対して退職願が出されており、市は受理する方針という。
 女性職員は7月30日、市公文書公開請求の内容や請求者名を、職務上の知人に漏らした。記者会見した丸山貴史総務部長は「市民の皆さまの信頼を著しく損ね、本当に申し訳ない」と謝罪し、菅谷昭市長は「全庁を挙げて綱紀粛正に努める」などとコメントした。
 市は管理監督責任でこども育成課児童担当係長(課長補佐)と同課長を厳重注意、こども部長を注意、公印管理責任で行政管理課法制担当係長、同課法制担当課長、総務部長を注意とした。いずれも矯正措置。再発防止に向け、所属長対象の公務員倫理研修を実施するなどとしている。

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