政治・経済

新松本市立病院の用地交渉難航

 松本市は19日に開かれた市議会市立病院建設特別委員会で、老朽化や狭あい化のため移転改築計画を進める市立病院(波田)の建設候補地を所有する宮地エンジニアリング(本社・東京都)との用地交渉が難航していると説明した。売買契約を結ぶ以前の土壌汚染調査が、協議開始から8カ月以上も未着手となっている。地権者との考えに「かい離がある」として、今後は協議の期限を設定し、用地取得に向けて努力を続ける考えだ。

 同社の松本工場跡地は市が面積や立地から第1候補地に選定し、昨年1月の特別委で了承された。現病院から約2㌔東にある5万6244平方㍍で、昨年12月には病院事業会計の補正予算で、用地の一括取得を含む事業費を13億6830万円を上限に29~31年度の債務負担行為を設定した。
 市病院局によると、昨年12月~今年8月末に地権者と7回協議した。土壌汚染対策法で義務付けられた土壌汚染調査の必要性について地権者側は理解し、「売買契約の成立が見通せれば速やかに実施する」という。広大な用地で土壌汚染があった場合の対策は費用負担も含め「ハードルが高い」(病院局)とみられる。市議からは「いたずらに時間を使わないよう早急に判断を」との声がある一方、「経過を重要視し交渉を」と望む声もあった。
 3月に策定した新病院の建設基本計画を見直す方針が協議され、了承された。10月1日に病床数を「215」から「199」床に縮小し、地域密着型の在宅療養支援病院に機能転換するのを継承して、個室化を進める新病院ではさらに病床数を見直し施設規模も精査する。改革プラン(平成29~32年度)と、これに基づく基本計画内の財政計画も見直す。