地域の話題

台湾出身チンさん神輿の頭

地元の仲間と一緒に担ぐみこしの準備を進めるチンさん(先頭中央)

 松本市並柳4にある並柳神明宮の祭礼団体「並柳神明宮奉納神輿会」の今年の責任者である「頭」に、台湾南部の高雄市出身の会社員・チンソウセイさん(46)=並柳2=が就いた。外国人の頭は初めてといい、陳さんは「祭りを盛り上げたい」と張り切る。

 陳さんは平成9年に群馬大学(群馬県)で情報工学を学ぶために来日した。卒業後は富士電機に就職して19年に松本市へ移り住み、24年に並柳地区に家を建てた。今は小学生の子供2人の父親で、氏子たちの互選で決まる頭に地元青年会長も兼ねて指名された。
 22日と23日に行われる秋季例大祭での奉納神輿会の役割は、「秋分の日」の本祭りに地域を練る「本みこし」と「子供みこし」の奉納や、地区内の居酒屋「喰うべぇのん兵衛」の駐車場で開く和太鼓演奏や酒の振る舞いなどのイベント(午後1~2時ころ)運営だ。重さ約200㌔ある本みこしの担ぎ手も務め、参道の急坂約150㍍を全速で駆け上がる見どころの「坂上がり」(2時45分ころ)も見どころだ。
 陳さんは、並柳地区について「困った時に住民がみんなでアイデアを出し合って助けてくれる」と語る。頭の役目についても「仲間がサポートしてくれるので不安もない。良い見せ場を作れれば」と張り切る。
 頭・青年会長のOBで、並柳商工会長の大嶋健資さん(63)は「陳さんは前向きで細かな気遣いもできる真面目な人物。みんなでフォローして祭りを盛り上げられれば」と願っている。