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キッセイ女子テニス部 実業団大会で初の全国優勝

創部20年目にして初の全国優勝を果たしたキッセイ薬品工業の女子テニス部(キッセイ薬品工業提供)

 松本市芳野のキッセイ薬品工業の女子テニス部が、福島県会津若松市で開かれた第57回全国実業団対抗テニス大会(ビジネスパル・テニス、8月24~26日)で優勝した。部員不足で大会出場が危ぶまれた時期もあったが、創部20年目の節目に初の全国優勝の栄冠をつかんだ。松本と東京で離れて働く練習環境にめげず、磨き上げてきた団結力が結実した。

 大会にはブロック代表や前回大会上位の20チームが出場した。シングルス1人、ダブルス2組(計5人)でチームを構成し、3試合の勝敗数で争われた。北信越代表のキッセイは、シングルスが梶田珠詩さん(19)、ダブルスは濱美緒さん(29)と唐澤瑞貴さん(30)のペア、濱明恵さん(31)と市川有紗さん(29)のペアで臨んだ。
 各ブロック4チームで競った予選リーグを全勝し、駒を進めた準決勝では、昨年準優勝の三菱電気・関西と対戦した。第1ダブルスを落としたものの、シングルス、第2ダブルスを連取して逆転勝ちを収めると、決勝では昨年優勝のリンクスポーツ(九州)から第1ダブルス、シングルスを連取し、悲願の初優勝を果たした。
 松本市周辺で行う週1回・約2時間の練習では、積極的な声掛けで一つ一つのプレーを指摘し合い、実戦を想定した取り組みを続けてきた。濱明恵さんは「垣根なく指摘し合える関係がチーム力の向上につながった」とうなずく。ダブルスの2組はいずれも、ペアの相手の職場が松本と東京で離れ、毎週の練習を一緒にできない環境だったが、大会直前に行う合宿や試合を通じて連携を高めてきた。
 同大会の出場回数は計14回と常連と誇ってもいい成績だが、決勝トーナメントで強豪の壁に幾度も涙をのんできた。創部5年目の頃には、団体で大会に出場できる最少の3人で活動していた時期もあり、平坦な道のりではなかった。
 部員数は現在6人と多くはなく、優勝して追われる立場にもなったが、主将の濱美緒さんは「地方予選、北信越、そして全国を勝ち抜くという挑戦者の気持ちを持ち続けたい」と力を込めている。

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