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秋の行楽、北海道は苦戦 大地震で旅行の延期・中止目立つ

北海道各地の観光パンフレットが並ぶ松本空港の特設コーナー

 敬老の日(17日)、秋分の日(23日)を含む3連休が2週続き、秋の行楽シーズンが今後本格化する。紅葉期で例年この時期に北海道に出掛ける人も多いが、6日に発生した地震を受けて、計画を延期したり中止したりする人が目立っている。豪雨や台風などの自然災害が続き、全国的に行楽を控えるなど心理的な影響が懸念される中、中信地方の観光地への入り込みについて、関係者は例年並みの入り込みを期待している。

 県営松本空港の定期便を運航するフジドリームエアラインズ(FDA)によると、札幌線は北海道の地震以降、ツアーの中止などにより9月末までの団体予約300席がキャンセルとなった。旅行代理店各社のツアーは12日に一部が再開したが、個人客のキャンセルも増えており、10月に掛けても影響が残るとみられる。FDA松本空港支店の臼井久美子支店長は「今年の秋は例年以上の予約が入っていたので残念。現地の状況を見極めようとする人も多く、最新の情報をチェックしていきたい」と話す。
 旅行代理店・アルピコ長野トラベル松本営業所(松本市双葉)も、販売や手配した10月のツアー、グループ旅行にキャンセルや延期があった。例年この時期、旅行代金が下がり一定の人気がある11月、12月の北海道旅行を予約する人も多いが、今年は問い合わせが大きく減っている。同社商品企画販売部の瀬尾秀彰副部長は「熊本地震(平成28年4月)などの時とは異なり、観光地の被害は少ない。影響が長引くかは心理的なものが大きいのでは」とみる。
 一方、中信地方へのこの秋の観光客の入り込みについて、松本観光コンベンション協会の井上保会長は、上高地や乗鞍高原の人出は天候次第となるが、例年並みと予想する。「災害もあったが、松本はいつも通り観光客を迎えたい。松本と空路で結ばれた北海道とは、早く日常の人の行き来に戻れば」と話している。