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安曇野市誌の編さん検討 市制20周年で一部刊行も

 安曇野市の橋渡勝也教育長は14日の市議会9月定例会一般質問で、市域の歴史、民俗、自然、先人の業績などを総合的にまとまる『安曇野市誌(史)』の編さんについて「着手する時期も近いと考えている」との認識を示した。旧5町村の合併により市が誕生して20周年となる2025年(平成37年)前後を視野に「一部でも完成させることができたらと思っている」との意向も明らかにした。

 小林陽子氏(政和会)の質問に答えた。現在、安曇野市としての市誌(史)はない。市民らが市域のことを調べるには、旧町村誌(史)や郡誌など既刊の文献を活用している状況だ。橋渡教育長は「安曇野市の歴史、文化、自然などを一つにまとめた『市誌(史)』として編み直す必要がある」と述べた。
 市はすでに古文書や歴史的公文書の収集に取り組んでおり、これらを保管、活用する市文書館も10月に開館する。橋渡教育長は「文書館は市誌(史)編さんの中心的役割を担う施設と認識している。自然、民俗、考古などの分野に精通する専門家が市内にいる」とし、諸条件が整いつつあるとの考えを示した。地道な調査や研究を重ね、集大成とする作業には数年~十何年という長い時間が必要な上、財政状況も厳しいと見込みつつ「編さんには前向きに取り組んでいきたい」と意欲を見せた。