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大桑の阿寺渓谷 シャトル運行で効果

 今夏、初めてマイカー規制が行われた大桑村の阿寺渓谷で、規制期間(7月21日~9月2日)中に、バス会社などが運行する有料シャトルバスを利用した人は1万1299人(速報値)に上った。規制とシャトルバス運行に伴い、昨年まで問題となっていた渓谷内での交通渋滞・混雑の解消に成果があった一方、規制の周知不足や駐車場の分かりにくさといった課題も出た。

 管理業務を担当したフォレスパ木曽・あてら荘がバスのチケット発行数をまとめた。悪天候で運休した2日間を除く計42日間運行した。お盆前後や土・日曜の来場者数が多く、500人以上となった日は9日間あった。8月14日には最多の1000人が乗車し、バス5台体制で運行した。平日は100人台の日が多かった。
 あてら荘周辺には、シャトルバスの利用者専用有料駐車場が5カ所あり、乗用車やオートバイ、観光バスなど計3405台が利用した。阿寺川と木曽川の合流部で遊ぶ人向けに、村が木曽川対岸に設けた無料駐車場の利用台数は含まれない。
 あてら荘や村産業振興課によると、有料と無料の駐車場があったことに伴う混乱があったほか、マイカー規制を知らずに訪れた観光客からの苦情が一定数あった。一部の観光客が夜間、渓谷内に勝手に進入したり、有料駐車場の受付ゲートを強行突破して、駐車料金を支払わなかったりする悪質なケースもあった。来年度の体制は、今夏の課題を検証した上で判断する。