政治・経済

塩尻市長選 10代有権者の声、どう反映

 16日告示の塩尻市長選挙は、18歳と19歳の若者が票を投じる初の市長選挙となる。平成27年6月に選挙権が18歳以上に引き下げられて以降、塩尻市の10代の有権者は4割前後が投票しており、市長選でもそれぞれの思いを一票に込める。
 塩尻志学館高校の生活福祉系列で学ぶ3年生の小松大悟君=中西条=は今月11日に18歳の誕生日を迎えた。自宅に市長選の投票所入場券が届いて「新鮮な気持ちになった」。学校で駅やバスなどのバリアフリーについて調べていて、地元のみどり湖駅周辺は高齢者が多いものの駅の階段が長く、駅員もいないため、危険なことに気付いた。「塩尻市でも高齢者や障害者が使いやすい施設を整えてほしい」と求める。  小松君と同じ系列で学ぶ女子生徒(18)=洗馬元町=は、学校に通えるちょうどいい時刻の地域振興バスがないため、祖父母に車で送り迎えをしてもらっている。「近所のお年寄りも病院に行くのに不便と言っている。本数を増やしてほしい」と願っている。  市選挙管理委員会によると、18歳選挙権が始まって以降の市内10代有権者の投票率は、28年7月の参議院議員選挙が46・98%(県全体の10代有権者の投票率は45・32%)、29年10月の衆議院議員選挙が43・51%(同42・87%)だった。13日に県選挙管理委員会が公表した今年8月の知事選挙の結果でも、塩尻市の10代有権者の投票率は31・63%で県全体より1・42ポイント高かった。18歳に限ると参院選が51・70%、衆院選が55・10%、知事選が41・09%と高くなっている。  今回市長選の10代の有権者数は1296人(18歳660人、19歳636人)。  市長選挙は市民にとって最も身近な選挙だ。若者にとっても市政に声を反映させる機会になる。小松君もこの女子生徒も社会福祉士を目指して進学し、来春には塩尻を離れる予定だ。それでも「必ず投票に行く」と話す。生まれ育った塩尻市の福祉向上を願って一票を投じるつもりだ。