政治・経済

東筑・北安の小中学校 エアコン増設へ事業化急ぐ

筑北村が設置を計画している坂井小学校の普通教室。今夏は扇風機を動かすなどして乗り切った

 今夏の記録的な猛暑を受けて、東筑摩郡5村と池田町、松川村は、小中学校へのエアコンの増設を急いでいる。9月定例会が開催中の各町村議会でも一般質問などでの言及が多く、注目度が高い。子供たちの健康に配慮した学習環境づくりを図るために1日も早い事業化を目指しているが、財政面などの課題もある。

 現在、児童生徒が多くの時間を過ごす普通教室にエアコンが配備されているのは、生坂村の生坂小、生坂中、麻績村の組合立筑北中のみだ。ほかの町立、村立の小中学校では保健室やパソコン室、特別支援教室などへの設置にとどまる。
 こうした現状を踏まえ、予算措置を検討する村が出ている。麻績村は来年度、麻績小の普通教室など9教室に設置するため、本年度一般会計予算の9月補正で設計費120万円を盛った。松川村は、平林明人村長が9月定例会で小中学校と保育園の全室への設置を明言した。松川小児童の要望もあった。どの町村も、より体が小さく影響を受けやすい子供がいる保育園への設置にも意欲的だ。
 該当する施設に一斉に設置することが望ましいという考えも共通している。ただ、財政面を考慮して段階的に進めざるを得ないと考える町村が多い。
 さらに、特有の事情を抱える村もある。平成32年度に筑北小と坂井小の統合を控える筑北村は、設置計画を1年前倒して統合前の31年度に設置する方針を示した。13日の村議会9月定例会の一般質問で設置の考え方をただした鎌田欣子氏に対し、宮下敏彦教育長は「統合校舎となる坂井小、聖南中の普通教室を優先したい」と答えた。
 31年度末に閉校する筑北小への設置について、宮下教育長は校舎の後利用が決まっていないことを念頭に「厳しい」としたが、関川芳男村長は「筑北小には可動式のエアコンの導入なども視野に入れたい」と、柔軟に対応する考えを示していた。