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竹細工の生物精巧な出来 岡田の胡桃澤佑治さん

世界各国の生き物を竹で作っている胡桃澤さん

 松本市岡田下岡田の胡桃澤佑治さん(83)は趣味で10年前から毎日、竹を使って生き物を作っている。自宅の作業場には、これまでに手掛けたクワガタムシやカブトムシ、カミキリムシ、チョウ、カニなど100匹はある。どれも精巧な仕上がりで、地域の人の目を楽しませている。

 15年前に植物細密画と木彫を習ったことをきっかけに、竹を彫って昆虫を作ってみようと独学で制作を始めた。毎年秋から冬にかけて知人の山に行き、直径6~10㌢ほどの竹や、細い枝や太い枝、黒っぽい枝をのこぎりで切って材料を調達する。彫刻刀で竹を数日かけて彫り、顔や胴体、羽などを作る。節がたくさんある枝は、足や触角を表現するのにもってこいだという。
 最も難しい作業は色塗りで、アクリル絵の具を何色も混ぜて試行錯誤する。近所の人が持ってきてくれた昆虫を実際に見たり、昆虫図鑑を参考にしたり、細密画の技法を生かしたりして本物に近づけていく。作品は手製の標本箱に入れて保管し、誰でも見学できるように作業場に展示している。
 子供たちに竹細工の面白さを伝えるために、地元の岡田小学校のクラブ活動で竹細工の講師を務め、岡田保育園の年長園児には毎年卒園記念に竹トンボを贈っている。市内外を問わず小学校などから標本箱の貸し出しの依頼があれば喜んで引き受けている。
 胡桃澤さんは「今度は何を作ろうかと考える毎日。体が丈夫なおかげで続けられることが幸せ。『やればできる』という気持ちで作っていきたい」と張り切っている。

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