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ハンディ乗り越えて活躍 バイオリニスト・牧さんの20周年公演を安曇野で企画

牧さん(左から3人目)を囲んで、11月の公演に向けた話し合いをする実行委
 ハンディを乗り越えて国内外で活動するバイオリニスト・牧美花さん(46)=長野市=の演奏に心打たれた安曇野の有志が、安曇野市内で牧さんの活動20周年記念公演を企画した。左手が動かない状態で生まれた牧さんは2歳8カ月の時、スズキ・メソード創始者の鈴木鎮一さんと出会い、通常とは反対の右手にバイオリンを持ち替えることで、独自の奏法を身に付けた。
 記念公演は11月11日の午後2時からと午後6時からの2回、穂高の市穂高交流学習センター・みらいで開かれる。豊科南穂高のカフェ&ギャラリーあづみのコミューンチロルの常連客や、作品を展示している作家らが中心となって実行委員会をつくり、準備を進めている。  牧さんは全国で年間60~100回のコンサートを開いている。親しみやすく娯楽色のある演奏会に取り組み始めたのは、26歳の時、松本市のアマチュア劇団で野外テント芝居を経験したのがきっかけだったという。  チロルには2年前から足しげく訪れるようになり、年20回ほど出演している。実行委の広報担当・浜重俊さん(73)は「ハンディを乗り越えて自分の道を切り開いた美花さんの音色には、聞く人を励ます力がある。安曇野に共感の輪が広がっている」と魅力を話す。11月の公演では、実行委の中で紙芝居上演や歌声喫茶などに取り組むメンバーとの共演も予定する。  牧さんは「安曇野は自然が美しく、創作に携わっている人も多くて刺激をもらえる場所」と言い「みんないろんな条件の中で生きている。音楽を通して生命の分かち合いを感じてもらえるコンサートになればうれしい」と話している。  チケットは前売り2500円、当日3000円で高校生以下は1000円(未就学児は無料)。昼夜通し券は4000円となる。障害者手帳を持っている人と介助者20組計40人を招待する計画で、希望者を募っている。  チケットの購入や予約、問い合わせはチロル(電話番号0263・72・3322)へ。