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最強台風 中信にも爪痕

強風で倒れた鳥居(4日午後6時半ころ、県護国神社)

 台風21号が4日、松本・木曽地方を暴風域に巻き込みながら北上した。非常に強い勢力を保ったままの台風の日本上陸は平成5年以来25年ぶりで、近年にない最強クラスの台風は街路樹や鳥居を倒し、民家や店舗の屋根をはがした。子供たちの下校時間は繰り上がり、列車の運休や倒木による道路の不通、停電が各地で起き、市民生活は混乱した。
 台風接近が帰宅時間帯に重なり、松本駅では列車の運休や遅れに困惑する姿が見られた。朝日村から松本市内の予備校に通う女性(21)は早めに帰路についたといい「(帰りに乗る電車の候補を)5本くらい考えていたが、1本しか動いてない。とりあえず帰れそうだが、待ち時間が増えた」とこぼしていた。
 小中学校の多くが1~2時間ほど下校時間を早め、児童生徒らの安全確保を図った。松本市の鎌田小学校では給食後の午後1~2時に児童が集団下校した。ちょうど風が強くなってきた時間帯で、教諭らは子供たちに「傘を差すと危ないよ」と呼び掛け、下校を見届けていた。
 最大瞬間で30メートルを超す暴風が夕方から夜にかけて吹き荒れた。午後5時20分ころには松本市並柳1の店舗の屋根が強風ではがれたと、近くの住民から松本広域消防局に119番通報が入った。午後6時ころには、松本市美須々の県護国神社にある高さ5メートルくらいの木製鳥居が柱の根元から折れてばったりと倒れた。