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台風猛威 松本で風速31.1㍍

強風で幹や枝が折れた松本市役所前庭のシダレヤナギ(4日午後6時)

 強い台風21号は4日正午ごろに徳島県へ上陸して北北東へ進み、夕方から夜にかけて県内に最接近した。松本・木曽地方は夕方から南風が強まり、松本市沢村で午後4時52分に31・1㍍の最大瞬間風速を観測した。雨も激しく降り、JRの列車や県営松本空港発着の定期便の運休が相次いだほか、各地で倒木や停電が発生。小中学校や高校も休校や下校時間を早める対応に追われた。王滝村では吹き飛ばされたトタン屋根に当たって女性が軽いけがをした。

 台風21号は4日午後4時時点で中心気圧965ヘクトパスカルの強い勢力を保ったまま県内に近づいた。最大瞬間風速は、松本市今井で観測史上最大の28・3㍍を記録し、塩尻市独自の観測では広丘高出で36・2㍍を観測した。長野地方気象台は松本・木曽地方全域に暴風警報を、塩尻市などに土砂災害警戒情報を発表した。
 倒木が相次ぎ、松本市島内の国道19号など各地の道路が一時通行止めになったほか、松本市街地や塩尻駅前で街路樹が倒れたり枝が折れたりした。松本市や安曇野市、木曽町などの広い範囲で午後7時現在、約9000戸の停電が発生した。
 JR中央東線の特急あずさ・スーパーあずさは午後2時以降の上下16本が運休し、中央西線の特急しなのは正午以降の運行を全て見合わせ上下14本が運休した。県営松本空港の福岡線と札幌線は午後の計4便が欠航した。
 台風は5日朝には日本海北部で温帯低気圧に変わる見込み。JR中央東線は5日朝の特急あずさ・スーパーあずさの上下8本が運休する。