地域の話題

自然素材ストロー 注目度が上昇

コムハウスの利用者が作っている「麦ストロー」

 廃プラスチックによる海洋汚染の深刻化などを受けて大手外食チェーンで使い捨てプラスチックストローを廃止する動きが加速する中、自然素材のストローに注目が集まっている。松本地方の雑貨店でも紙ストローを扱う店舗が徐々に増えている。障害者の就労支援などを行っているコムハウス(松本市寿豊丘)でも、製造販売を手掛けている「麦ストロー」への問い合わせや注文が増え、生産が追いつかない状態となっている。

 松本地方に店舗がある大手外食チェーンのほか、家庭や個人経営の飲食店などでも、自然素材のストローへの関心が高まっている。雑貨店・アメリィ庄内店(松本市出川1)では、紙ストローを店舗に置く。赤色や黄緑色など鮮やかなストライプや水玉模様のものがあり、価格は12本入り120円程度となっている。
 ライ麦の茎を素材にした「麦ストロー」を製造しているコムハウスでは、今年に入って問い合わせが増えてきた。最近は県外のカフェなどからも注文が増えて生産が追いつかず、泣く泣く注文を断る状態になっているという。
 コムハウスでは無農薬で栽培した麦を使い、ストローの製造過程でも漂白剤を使っていない。長さや太さが規格に合う麦のみを使用し、変色した物は除くなど品質管理を徹底していることから、1日に60本を作るのが精いっぱいだという。
 コムハウスのストローは17、18年前から三鷹の森ジブリ美術館(東京都)のカフェで使用されているほか、一般にも販売しており、人気が高い。今年はストローに適した太さの麦が不作という事情も重なっているといい、コムハウスの上條郁子副施設長は「今一番関心が高い話題で今後も問い合わせが増えると見込んでいる。必要とされているものなので、生産を増やせる仕組みをつくれれば」と話している。

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