地域の話題

鎌田中吹奏楽部 一丸で全国切符つかむ

 松本市の鎌田中学校吹奏楽部(部員54人)が、東海ブロック5県の県大会を勝ち抜いた学校や楽団が競う「第73回東海吹奏楽コンクール」(東海吹奏楽連盟など主催)の中学校の部で最優秀に輝き、全日本吹奏楽コンクールへの13年ぶりの出場を決めた。部員が減少する中、吹奏楽の初心者の1年生を3年生がつきっきりで指導するなど部員一丸で挑み、平成17年以来となる全国出場を勝ち取った。

 鎌田中は東海大会に8年連続で出場する強豪校だが、本年度は2年生の部員が5人しかおらず、熱心な勧誘で24人の1年生を集めた。入部後は、25人の3年生がパートごとに連日、丁寧に指導をして、1年生の実力を高めていった。3年生は休日に公民館や仲間の自宅に集まって自主練習をして、自分たちの練習時間を確保してきた。
 部員の半数近くを占める1年生の成長を見守りながらの挑戦だったが、本年度から顧問となった塚田理恵教諭の「演奏を楽しみながら、決めるところは決めよう」との言葉を意識共有して本番に臨んだ。
 先月25日に名古屋市で開かれた東海大会では、緊張せずにのびのびと演奏できたといい、最優秀賞の朝日新聞社賞に輝いた。
 1年生でサクソフォンの栗林和奏さん(12)は「先輩たちが音程が合うまでずっと付いてくれて、できた時にはしっかり褒めてくれたのがうれしかった」と振り返る。同じく大久保明莉さん(13)も「先輩たちのおかげで東海大会の演奏が、自分の最高の出来だった」と自信を深めていた。3年生でサクソフォンの渡邉麗さん(15)は「1年生には時に厳しいことも言ったけれど、へこたれずに付いてきてくれた。頼もしくなった」と目を細める。
 部長で3年の野村遥さん(14)は「東海大会では、みんなで楽しく演奏できた。全国でも同じような気持ちでのびのびと演奏したい」と意気込んでいた。
 「第66回全日本吹奏楽コンクール」は、10月20日に名古屋市内で開かれる。

連載・特集

もっと見る