連載・特集

2018.9.11みすず野

 最大震度7の北海道の地震もまた、私たちに大きな教訓をもたらした。一つは、道全体の半分の電力を供給している苫東厚真火力発電所が、強い揺れで停止し、ほかの発電所で賄おうとしたら、安全機能が作動して、北海道全域の停電を引き起こしてしまったことだ◆「ブラックアウト」という聞き慣れない言葉が用いられた。電力供給システムの連鎖的な崩壊を指す。本州からの送電線網はないのか、と思ったらあった。ところが、これを使うにも電力が必要で、うまくいかなかったようである。ブラックアウトは、当地の中部地域でもあり得る◆中部地域全体の停電を回避する方策が、構築できているのかどうか。二つめは、広域に及ぶ大規模な土砂崩落、山崩れが起きたこと。厚真町周辺は火山による大量の火山灰が堆積し、山肌を覆っていた。この1カ月間、かなりの雨が降って表面は滑りやすくなっており、そこに烈震が襲った◆雨と地震の複合災害の可能性が高い、と専門家は指摘する。これも当地で起こり得る。三つめは、停電に伴うスマートフォン(スマホ)等の電池切れだ。教訓を生かし、「想定外」はもうなくしたい。