連載・特集

2018.9.12みすず野

 戦後日本で最も長く首相を務めたのは、佐藤栄作の7年8カ月である。今自民党総裁選で、安倍晋三首相が勝てば、総裁3期目に入り、佐藤を上回る首相となり得る。まさに長期政権、メリットデメリットあろう◆長く政権の座にいれば、自分のやりたい政治が、腰を落ち着けてできるだろうし、外交でも存在感を高められる。一方「権力は腐敗する」の言葉があるように、長くなればなるほど、政財官の結びつきが強まり、なれ合いが生じ、森友・加計学園のような問題も起こる。権力に対する監視機能が働かなくなると、国民のためにはならない◆安倍首相、石破茂元幹事長による総裁選、両者の主張の違いは明らかで、例えば経済政策は、首相の「アベノミクス」の継続に対し、石破さんは「地方や中小企業を重視する」と述べる。憲法改正に関しては、首相は「9条に自衛隊を明記し、早期に国会発議する」、石破さんは「合区解消や緊急事態条項の新設優先」だ◆社会保障はどうか。次々襲いかかる大災害への対策は。首相優位は動かないらしいが、投開票日(20日)まで両者の政策論争が繰り広げられれば、国民の関心は増す。