政治・経済

産後うつ予防 健診導入へ

 松本市は、出産後間もない母親を対象に、産後うつの予防や生まれた子供への虐待予防などを目的に、心理状態を確かめる新たな健診を来年度に導入する方向で検討している。新生児・乳幼児への虐待が社会問題化する中、すでに行っている産婦支援策と組み合わせて、母子を見守る態勢をより強固にしていきたい考えだ。

 新たに始めることを検討している健診は、県医師会に業務委託した上で県内の各病院で行う方向で調整している。出産から2週間後と1カ月後の2回、心理状態の安定度合いなどを聞く質問票に答えてもらう。実施費用は全額公費負担か、それに近い形で考えている。
 市は、医療機関や助産所を通じて、出産間もない母親の体のケアや授乳指導、育児相談を行う「産後ケア事業」などの産婦支援策を実施している。新たに導入を検討する健診の受診により、これらの支援策を利用してもらうことにもつなげたい考えだ。
 市健康づくり課の波多腰秀美課長補佐は「慣れない夜泣きなど大変なことが多い産婦を、医療機関などと連携しながら支援していきたい」と話している。
 市は現在妊婦健診の受診券発行などを行っているシステムについて、新たに検討中の健診の受診券の発行やその発行履歴の管理も行えるように改修するため、9月3日開会の市議会定例会に提出する本年度一般会計補正予算案に関係事業費約58万円を計上する。