政治・経済

松本市の国保会計黒字に

 松本市の国民健康保険運営協議会の本年度第1回の会合が30日に市役所で開かれ、29年度の市の国民健康保険特別会計決算で、実質収支が9億8219万円の黒字となったことが報告された。国保の被保険者の減少に伴う保険給付費の減少や、一般会計からの特例繰入金などにより2年連続で黒字を維持した。

歳入は、国保の保険税や療養給付費交付金が減る一方、平成28年度の保険税率改定による国保被保険者の急激な負担増を緩和するため市一般会計からの法定外繰り入れ(6億8400万円)も行い、前年度比0・09%減の287億4869万円とした。歳出は前年度比1・24%減の277億6649万円で、歳出全体の約6割を占める保険給付費が前年度比3・2%(5億3750万円)減の164億6138万円にとどまったことから、28年度税率改定時の見込み額より16億937万円改善した。
 今後の財政運営を安定化させるため、27年度に全額取り崩した国保事業の財政調整基金に6億3000万円を積み立てた。昨年度末の国保被保険者数は前年度比4・2%減の5万1871人で、ピークだった22年度の旧波田町合併時より1万人近く減少している。
 国民健康保険税の収納状況の報告もあり、収納率は92・18%で、平成20年度以降では最も高く10年ぶりに92%台を回復した。ただ県内19市では最下位であるため、滞納繰越を減らして現年度分の滞納整理に力を注ぐとしている。