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県立木曽病院で初の医学生見学会

 木曽町福島の県立木曽病院(井上敦院長)が、全国の医学生向けに初めて企画した病院見学会が23日と24日、2日間の日程で開かれた。いずれも信州大学医学部の5年・青木文哉さん(23)と、1年・竹内響さん(19)が参加して、木曽郡内唯一の病院として、地域を支える病院の役割や重要性に理解を深めた。

 初日は外科医・河西秀さん(55)に同行し、森林セラピー基地に認定されている赤沢自然休養林(上松町)を訪れた。休養林内にあるセラピー体験館で、病院の医師が来場者の健康相談に応じる「森のお医者さん」を見学した。青木さん、竹内さんも来場者と同様に、ストレス値や血圧を測定した後、森林散策に出掛け、ストレスを軽減する森林浴効果を体験した。
 病院が月2回、医師がいない町内の山間地に出掛け、集会所で診療をする「巡回診療」にも同行し、過疎高齢化が進む地域の暮らしを病院が支えていることを目の当たりにした。河西さんは「地域医療の実際を感じてもらえればいい」と話した。
 竹内さんは「1年生のうちは病院と関わる機会は少ない。いろいろな体験ができると思い、参加した」と動機を話し、木祖村出身の青木さんは「地元の病院なので、初期研修先の選択肢の一つとして考えている」と話した。
 地方の病院で、医師不足が叫ばれる中、将来的な医師の確保に向けて企画した。24日は参加した医学生が希望した診療科を見学した。同病院は来年以降も夏に、見学会を続ける方針だ。