地域の話題

池田町と生坂村が災害時協定 除雪などでも相互協力

協定を結び握手を交わす甕町長(右から2人目)と藤澤村長(同3人目)、両町村議会議長
 池田町と生坂村は9日、隣接する町村ならではの利点を生かした災害時の相互応援に関する協定を結んだ。災害時だけでなく、除雪や行方不明者の捜索といった身近なケースにも、迅速に助け合う体制を築く。県によると、県内の隣接した自治体が災害に関する協定を締結するケースはまだ数少ないという。
 池田町会染の町創造館で調印式を開き、甕聖章町長と藤澤泰彦村長が協定書を交わした。  協定ではまず、地震や火災、豪雨、洪水といった「災害対策基本法で規定する災害」での相互応援を定めている。続いて「互助友愛精神に基づき被災町村に対し応援活動を行う」と明記し、町村境周辺で行方不明者がいたり、両町村を結ぶ県道で除雪が困難になったりした場合などに、速やかに支援し合うこととしている。  避難所に関しても「相互に受け入れを行う」と記した。池田町の陸郷・広津両地区は災害時に孤立する可能性があり、状況によっては生坂村内に避難所を設けて避難者を受け入れることなども想定したという。  甕町長は「生坂村との歴史的な深い絆を生かして助け合い、ともに防災や減災に努めたい」、藤澤村長は「足りない部分を補い合い、両町村が迅速な復旧、復興ができるようにしたい」と述べた。  平成7年に「池坂やまびこ会」を発足して両町村を結ぶ道路整備の要望に取り組むなど交流を築いてきた両町村議会が、昨年8月の定期総会で災害に関する協定の締結を提案していた。池田町議会の那須博天議長は「『ご近所』である両町村の絆を生かした協定。住民のための協定として発展させたい」と話す。  両町村間には、県道上生坂信濃松川停車場線と県道宇留賀池田線があり、平成元年からは町営バスが運行されている。生坂村のやまなみ荘やB&G海洋センター体育施設、池田町の医療施設や大手食料品スーパーなどに住民が行き来し、ともに生活圏となっている。  両町村の協定締結を知った県危機管理部防災課の高見沢靖課長は取材に対し「日頃から連携を築くことは、いざという時に大変心強いものとなる」と話している。