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木曽馬が見える開田高原に 国道沿いで試験放牧始まる

 木曽馬が見える景観作りを-。同町開田高原末川の国道361号沿いにある水生植物園で9日、木曽馬の放牧が始まった。観光誘客などを目的とした家畜の放牧実験で、訪れる人らに木曽馬の産地・開田高原をアピールしたい考えだ。

 開田高原には、木曽馬を飼育・繁殖している観光施設「木曽馬の里・乗馬センター」があるが、国道沿いからは見えないため、多くの観光客が、施設の存在に気付かずに通過してしまう。国道から馬の姿が確認できる場所もなく、木曽馬の産地としての知名度の向上につながっていない。
 放牧事業は、地域の資産である木曽馬を活用しようと、町や木曽馬の里地権者、木曽馬保存会などが平成28年に立ち上げたプロジェクトチームが企画した。
 放牧される木曽馬は、乗馬センターで飼育されている2頭で、期間は1カ月ほどを予定する。水生植物園(約1500平方メートル)の一角を電柵で囲い、周囲から見学できるようにした。遊休荒廃地の活用を視野に、雑草の捕食速度の検証も、岐阜大学と連携して行う。
 期間中、試験放牧地を訪れる観光客に「木曽馬や木曽馬の里・開田を知っていたか」といった聞き取り調査も行う。事務局を務める町開田支所木曽馬の里振興課産業振興係長・岩井航太さんは「『見える』木曽馬の里づくりが大きなポイント」と話し「観光客の反応をしっかり探りたい」と意気込む。リーダーを務める開田公民館長の大畑哲也さん(64)は「木曽馬への認識を深めるきっかけになれば」と願っている。