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消防団定数 見直し始まる 安曇野 防災力維持課題に

 人員確保が課題となっている安曇野市消防団の団員定数見直しの議論が始まった。市消防委員会(松田政治郎委員長)が7日夜、宮澤宗弘市長から定数を含めた組織改革について諮問を受けた。現在の団員数は923人(4月1日現在)で条例定数1090人に達しておらず、減員に伴いその差は開いている。消防委は団員確保策と合わせて適正な定数について検討し、必要な消防防災力を安定維持できる組織の在り方を見いだす方針だ。

 宮澤市長は定数見直しのほか団員確保策、正副団長の人数、女性消防隊・本部隊の昇格についての諮問書を松田委員長に渡した。あいさつで「団員減少は地域の防災力の低下に直接結びつく。団員確保策を検討し、どう実施に移していけばいいか十分な論議を」と求めた。消防委は本年度末に中間報告、来年10月に最終答申を行う方向で検討を進める。
 実員数が定数に達していない部は音楽喇叭隊、女性消防隊を含む39部のうち26部と6割以上を占める。旧5町村のうち定数との差が最も大きいのは人口減少が進む明科で、定数184人に対し104人と約4割欠けている。
 各部へのアンケート調査で、実員数より多い人数が必要だとした部は明科、穂高地域で目立った。「1人当たりの負担が多大なため」「火災があっても仕事の関係で出動できない団員が多い」などの声が聞かれた。各部が必要とする団員数の合計は本部隊、正副団長を含め1024人で、定数1090人より少ない結果となった。
 今後は▽アンケート結果の1024人▽定数は変更せず配分を見直す▽2年後の推計人口に照らし1005人▽7年後の人口に照らし976人―を試案に検討が進むとみられる。
 消防委員の多くは消防団OBだ。委員の一人で現団長の二木弘さんは取材に、組織改革の必要性を認めつつも「現場の団員が納得してできる改革をしたい」とし、団員の意見をまとめて次回の会議で説明する考えを示した。