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安曇野草競馬が廃止 駐車場問題や資金難で

 安曇野市の秋の恒例イベント・安曇野観光草競馬大会が昨年の第49回大会を最後に廃止されることになった。穂高牧を中心とした有志でつくる安曇野競馬愛好会が運営してきたが、駐車場の問題や協賛金、集客の減少などを理由に継続できないと判断、総会で会の解散も決めた。半世紀近く続いたのどかな行事は惜しまれつつ終幕を迎えた。

 市営牧運動場で毎年9月下旬に開かれ、昨年は競走馬や農耕馬、ポニーなど43頭が力走、約100人が観戦した。乗馬体験や動物とのふれあいもあり、親子連れでにぎわった。
 一方、運営面ではさまざまな課題があった。会場に駐車スペースがないため穂高会館駐車場からシャトルバスを運行していたが、評判は芳しくなく費用もかさんだ。企業などの協賛金や市の補助金も減少していた。
 こうした中、愛好会は4月下旬の通常総会で草競馬の廃止と会の解散を決めた。太田和男会長(76)は「50回目で区切りにしたいと思ったが、どうすることもできず残念だ。今までの協力に感謝したい」と苦渋の選択をした胸中を明かした。
 草競馬はレースの迫力に加え、ポニーや農耕馬の愛きょうも魅力の一つだ。かつては約100頭が出走し、約1500人の来場者で運動場の観客席が埋まったこともある。大会廃止に伴い、県内の主要な草競馬大会は3カ所となり、松本・木曽地方では塩尻市の高ボッチ高原のみとなる。
 安曇野市観光協会の丸山庄一会長は「地域で作り上げた郷土色豊かなイベントだった。なくなるのは非常に残念」と話した。