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朝日村役場にファミマ開店 地元農産物の販売コーナーも

地元農産物を集めた販売コーナー

 朝日村役場併設の売店棟に1日、「ファミリーマート信州朝日村店」が開店した。日用品が買える小売店が村内にはほとんどなく、村民のニーズに応じる形で設けられた。村の農産物の売り場2カ所を設け、村ならではの売り場をつくる。運営会社代表取締役の植村茂生さんや中村武雄村長ら関係者が、店舗前でテープカットをして開店を祝った。

 売り場面積は約140平方メートルで、午前6時~午後11時に年中無休で営業する。植村さんは「なくてはならない店と感じられるようにしたい」と話した。
 入り口近くと店舗奥の冷蔵コーナーに地元農産物を主体とするコーナーを設け、初日はレタスや桃など約20種類が並んだ。村内の農業者や消費者でつくり、村内で農産物直売の「よってきましょっぷ」を運営する女性サークルの有志が農産物を供給し、JA松本ハイランドも食肉や魚介類などを納入する。
 サークルは商品のアイデアも練っており、サラダやカレー向けに野菜を選んで少量をまとめた「セット」を出す。メンバーの新井江利子さん(49)=古見=は「村のおいしい野菜を大勢に食べてもらいたい」と願う。
 西洗馬の塩尻志学館高校3年・柳澤映里さん(17)は「村にコンビニがあるだけでうれしい」、義姉の愛さん(26)は「夜などに急に必要になった物を買う際に使える」と話した。古見の上條きみ子さん(86)は「ここに店ができて、うんとありがたい」と喜んだ。
 村とファミマ、JA松本ハイランドは「地域活性化包括連携協定」を結んだ。村が売店棟を無償貸付するなどの便宜を図る一方、ファミマも催事の際の出店などで協力する。
 買い物の不便の解消などを図る考えで、ファミマが地域の行政機関と連携して出店するのは全国で9例目、県内では初めてだという。多摩・甲信ディストリクトの左京秀康統括部長は、店舗看板に朝日村の文字と村章を入れたことに触れ「村のインフラとして営業させてもらえれば」と説明した。中村村長は村民の利用を促し、「松本や塩尻から村の野菜を買いに足を運んでもらうきっかけになる」との期待感も示していた。