地域の話題

火星大接近 15年ぶりの好機に各地で観察会

校舎屋上で火星の観察をする松本深志高校の生徒たち(31日午後7時40分ころ)

 火星が31日、15年ぶりに地球に大接近した。太陽系で隣り合い、地球の一つ外側を公転する火星は、約2年2カ月ごとに地球に近づくが、軌道や周期の関係から接近度合いは毎回異なる。今回は平成15年以来の最接近で、国立天文台によると5759万㌔㍍まで近づいた。観察の好機に合わせ、松本地域でも各地で観測会が開かれ、市民や高校生らが観察を楽しんだ。大接近により火星がひときわ明るく大きく見える時期は、9月上旬まで続く。

 松本深志高校では地学会が観測会を開いた。会員の1、2年生22人が、校舎屋上に設置した移動式の天体望遠鏡や、大型望遠鏡がある天体ドームで望遠鏡をのぞいた。地学会の天文班で班長を務め自前の望遠鏡で火星の観察をしているという小岩直紀君(16)=2年=は「普段は赤い点にしか見えないけれど、最接近で火星の模様や地形まで見られたらいい」と期待を膨らませた。9月まで観測を続ける予定で「隣り合う惑星なのに環境が違って興味深い」と話した。
 会では事前に、火星の南極・北極に見られる白い氷の部分「極冠」など特徴的な観測事項を洗い出し、観測準備をしてきた。地学会会長の伊澤宥佑君(16)=2年=は「これからのいい研究課題にもなる。貴重な観測の機会をみんなで楽しむことで会の結束も深められたら」と熱心に観測に励んでいた。
 火星の大接近に合わせた全国的な高校生観測プロジェクトの一環で行い、観測成果は今後、外部の展示会や来年の学校文化祭などで披露する予定だ。