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浮世絵の魅力 街中で発信

 松本市島立の日本浮世絵博物館は、市街地中心部の伊勢町通り沿いに、浮世絵関連グッズを専門に扱うアンテナショップを開設する。浮世絵関連の商品は、日本の歴史や芸術文化に関心を持って来日する外国人旅行者の間で人気があるといい、土産物ニーズに応える。浮世絵所蔵数が世界最大規模を誇る同博物館の情報発信の拠点としても活用し、博物館に足を向けてもらう機会を創出する。

 伊勢町通り沿いの4階建て商業ビルの1階53平方㍍にテナントとして入居する。1日にオープンし、順次、陳列する商品を充実させる。基本的に博物館内の売店と同じ商品を扱い、版木などを基に現代の職人が復刻した木版画や、オフセット印刷による原寸大の複製画、江戸時代の浮世絵師たちによって制作された浮世絵作品も販売する。ポストカードなど小物類を含め浮世絵関連の10種類ほどの商品を並べる予定で、絵柄は200種類以上になるという。
 日本浮世絵博物館は私立の博物館で昭和57年にオープンした。収蔵品は、江戸時代に松本で豪商として栄えた酒井家による浮世絵収集に起源を持つ。近年の入館者数は年間8000~9000人ほどで、松本市への外国人旅行者の増加に伴い、外国人の入館者が増えている。ヨーロッパやオーストラリアなどからの旅行者が多く、入館者全体の4割を外国人客が占めるという。ただ、国内外へのアピール不足といった側面もあり、独自の集客力の向上や、知名度アップが課題の一つとなっていた。
 酒井浩志館長(31)は「外国人旅行者に喜んでもらうのはもちろん、地元の方にも身近にある優れた芸術文化に関心を持ってもらえるきっかけをつくりたい」と話している。
 アンテナショップは年中無休で午前9時~午後6時に営業する。問い合わせは日本浮世絵博物館(電話0263・47・4440)へ。