連載・特集

2018.8.9みすず野

 歩いて暮らせる集約型都市構造を目指す松本市の取り組みが、国の「コンパクト・プラス・ネットワーク」のモデル都市に選定された。全国で昨年度10都市、本年度11都市が選ばれ、その11都市の一つということである。県内では初めて◆高齢化・人口減少時代に突入したにもかかわらず、従来の都市政策の発想から抜け出せていないとされるなか、コンパクトシティ化は欠かせない。居住エリアを決めて、そこに人が住むことで、人口密度を保ち、歩いて、あるいは公共交通機関を使って買い物、病院などに行けるようにする。インフラ整備も効率的にできる◆しかし、個々の好みは違うし、住民の合意形成となると、そう簡単ではない。中期的な計画を立てて、うまく誘導し、実現に持ってゆくほかない。そうやって持続可能な街をつくり上げないと、上下水道、道路などの生活インフラ、医療や福祉のサービスが、行き届かなくなってしまうのだ◆近い将来、女性の半数が50歳を超え、国民の3人に1人が65歳以上になり、3戸に1戸が空き家化するという大変な社会が訪れる。目をそむけず、見据えた施策を練りたいものである。