連載・特集

2018.8.30みすず野

 自民党政治は終わった、と言われた時代があった。国民の圧倒的な支持を得て、民主党政権が誕生した平成21(2009)年ころである。自民党政治とは、派閥、族議員、政官財のもたれ合い、既得権、予算のバラマキといったものを慣例とした政治だ◆そうではなく、政策本位の政党による、政権交代可能な政治でありたいとし、あの日、あのとき実現したかに見えた。だが、民主党政権はもろくも崩壊、再び自民党政治に戻って今日に至る。離合集散を繰り返す野党に政権奪取の力はなく、その分自民党は強大化し、単色化し、かつての幅や柔軟性はなくなった、と指摘される◆そうしたなか、自民党総裁選が来月行われる。3選を目指す安倍晋三首相と、石破茂元幹事長の一騎打ちの模様。2人は6年前、5人で争った総裁選で1位石破、2位安倍で決戦投票になり、国会議員のみの決戦投票で安倍が逆転、総裁に選ばれたという因縁がある◆改憲を、今総裁選の争点にしたい考えが、安倍首相にはあると伝えられる。石破元幹事長が、首相の政治姿勢をただそうとしているのを、はずす狙いのようだ。国民本位の議論をお願いしたい。