政治・経済

小水力発電所 奈良井川で 最上流部・萱ケ平で起工式

 塩尻市の奈良井川最上流部の萱ケ平に小水力発電所が建設されることとなり、5日、現地で起工式が行われた。売電事業者のグリーン電力エンジニアリング(本社・東京都)が計画し、市が適地を紹介した。来年秋の稼働を目指し、一般家庭の約830世帯に相当する年300万キロワット時を発電する計画だ。

 国道361号権兵衛トンネル木曽側入り口付近の奈良井川右岸に発電所を建設する。1・6キロ上流で取水し、ほぼ市道に沿って導水管を埋設、55・7メートルの落差を生かして水車(タービン)を回す。最大出力は560キロワットで、小水力発電の中では中規模だという。
 同社が手掛ける小水力発電所の第1号で、県内などで適地を探す中、平成27年の夏ころに塩尻市土地開発公社から紹介された萱ケ平は採算性が見込めると判断した。全て売電し、売電先は今後決める。
 発電所の場所は江戸時代、盗伐された木曽の木材が伊那に運ばれるのを防ぐ番所があった。起工式で同社の遠藤昭二社長は「社運をかけた1号機」とし、小水力発電は「風力や太陽光に比べて高い供給能力がある」と事業の意義に触れた。小口利幸市長は「良いご縁をいただいた。パートナーシップを深めたい」と、市内での事業展開に感謝した。

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