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若者たち ネギ栽培に汗 会社設立 遊休農地4ヘクタールで

 塩尻市宗賀と洗馬の約4ヘクタールの遊休農地で今年から、中信地区の若者たちで一昨年に設立した合同会社がネギの大規模栽培を始めた。社長のゲインズ丸山浩太さん(36)=松本市横田2=は、サッカーJ2・松本山雅FCの前身の山雅サッカークラブで活躍した米国籍の元サッカー選手で、仲間と共にエネルギッシュに収穫に汗を流している。

 父親が米国人のゲインズさんは飯田市で生まれ育ち、高校時代からサッカーで活躍し、大学卒業後は山雅サッカークラブやアンテロープ塩尻に所属して天皇杯にも出場した。農業体験はなかったが、5年ほど前に松本市のネギ農家と出会い、担い手不足であることを聞いて「何かできることはないか」と平成28年8月に農作業を支援する会社を設立した。
 ネギの収穫や箱詰めなどを手伝いながら、農家の誇りに感銘を受け、「若い世代の農業参入が必要だ」と昨年から自分たちでもネギの生産を始めた。初年度は宗賀の55アールの畑で始め、今年は塩尻市農業公社の協力で宗賀洗馬の約3・3ヘクタールと洗馬岩垂と下小曽部に約77アールの農地を確保し、一気に生産を拡大した。
 点在する畑の間を車両で移動できるよう、隣接する農家が畑に道を開けてくれるなどの協力もしてもらい、ネギは順調に育った。収穫や箱詰めに当たる16人のスタッフは20~30代で、全員が他の業種から転職してきた。妻の春菜さん(26)らと収穫に励むゲインズさんは「農業は本当に楽しい」と汗をぬぐい、「さまざまな品種で一年中仕事があるようにしたい。5年以内に1億円の売り上げを目指したい」と意気込んでいる。