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南木曽でサフォーク 除草の「戦力」に

 急傾斜地にある田畑のあぜの除草対策や遊休農地解消などを目的に、自宅周辺の約80㌃で羊の一種・サフォークを放牧している南木曽町読書の農業・植村英俊さん(70)方で、今夏は例年以上に「除草効果」が表れている。今年に入って植村さんが刈ったのは、羊が食べないワラビだけといい「6年越しで念願がかなった」と手応えを語る。

 雑草の繁茂状況で場所を変えながら電気柵で囲い、子羊を含め計15頭を放牧している。柵は低いが子羊の時から慣らしているため、越えないという。羊たちは群れになってあぜを駆けては雑草をはんでおり、羊の食べた後は「芝刈り機で刈ったようにすっきり」としている。
 町内は急傾斜地の農地が多く、農家の高齢化に伴う遊休農地の増加といった課題を抱える。植村さんは町農業委員だった平成24年に、高齢の農家でも飼育しやすいサフォークに着目して飼育を始めた。徐々に飼育数を増やし、3年前から稲作中の田んぼの周りでも放牧をするなど、試行錯誤を重ねた。
 植村さんは「人が草刈りをすることを考えれば、とても省エネルギー。刈った草の片付けも不要で、燃料も要らない」とメリットを強調し、「これまでに苦労もあったが、研究のかいがあった」と感慨深げだった。