教育・子育て

児童の熱中症予防に工夫 塩尻市内小学校で暑さ対策

 連日の酷暑の中、塩尻市内の小学校があの手この手で暑さ対策を実践している。従来であれば「避暑地信州」と呼ばれる土地柄、校内の空調設備(エアコン)は保健室やコンピューター室に限られるためだ。定期的な水分補給や体を冷やす工夫から学校行事の変更まで、教育現場は例年以上に対策を重ね、児童の健康管理に気を配っている。

 片丘小学校は今夏、全クラスに熱中症計を導入した。室内の温度や湿度を随時計測し、熱中症の危険度を知らせてくれる優れものだ。併せて日本体育協会が示す「熱中症予防のための運動指針」も張り出した。同校は「同じ校内でも場所や階によって暑さが違う。一つの目安として有効活用したい」とする。
 洗馬小学校は毎時間の水分補給を義務づけている。全校児童が毎日水筒を持参し、1時限(45分間)の授業を終えるたびに水やお茶を必ず飲むようにしている。子供たちはこの時間が大好きで、休み時間になると一目散に水筒を取り出し、ごくりごくりと喉を潤している。
 このほかにも、ぬらしたタオルを首に掛ける(塩尻西小)、プールの時間を増やす(木曽楢川小)など各校でさまざまな工夫がみられる。全国では児童が熱中症で亡くなる痛ましい事故も起きる中、校庭の清掃作業を中止したり、全校体育の会場を屋外から屋内へ変更したりする事例もみられた。
 市教育委員会は平成23年度以降、市内全校に置き型扇風機を導入するなど対策を進めているが、記録的な猛暑に設備が追い付かない現状がある。本年度以降は新たにシーリングファン(天井扇)も導入する計画で、今夏は市内の中学校で工事が行われる。