政治・経済

松本上田直行バス利用増

 松本市と上田市を結ぶ観光路線バス「松本上田直行バス」の利用が本年度大きく伸びていることが、松本市のまとめで分かった。4~6月の1便当たりの平均乗車人数は6・55人で、平成29年度年間実績の1・5倍で推移している。高校や大学でのPR、サッカーJ2松本山雅FCのホーム試合観戦に上田方面から訪れるファンへの利用宣伝、空路や新幹線との接続性向上が功を奏したようだ。

 直行バスは、土・日曜日と祝日に55人乗りのバス1台で1日2往復運行されており、夏休みシーズンの8月は毎日運行される。松本市と上田市の観光交流人口の拡大や、県営松本空港の利用促進などを目的に28年2月に運行が始まり、今年で実質3年目になる。
 1便当たりの平均乗車人数は4月が前年同月比1・8人増の5・9人、5月が3・1人増の7・3人、6月が1・8人増の6・4人となっている。松本市観光温泉課は「上田市と連携して地元周知をしっかりやるなど、できることはやってきている。(利用が上向いていることは)うれしい」としている。
 本年度のダイヤ改正では、県営松本空港発着の定期便との接続を意識したほか、松本山雅のホーム戦に訪れた人が直行バスで上田方面に帰りやすいように見直した。5月20日のホーム戦では、上田地域のタウン紙に広告を掲載し、利用者にオリジナルストラップをプレゼントした。地元への周知策として、両市内の高校や大学にポスターも掲示した。
 直行バスは上田駅始発のバス1台で2往復している関係上、松本を訪れるには便利な路線だが、松本からバスで上田を日帰りするには現地での滞在時間が1時間10分に限られて不便な面もある。松本からの利用者は、一つの利用方法として湯治やリハビリなどで経由地の鹿教湯温泉(上田市)で乗降する人が比較的多いという。
 松本市と上田市は31年度も運行を続ける方向で検討している。松本市観光温泉課は「バスが走っていることを広く知ってほしい。さらに利用を増やして必要とされる路線にしたい」としている。