教育・子育て

児童・住民 空き教室で交流 寿小の取り組みに注目

 松本市寿小学校で本年度本格スタートした、空き教室を活用して休み時間に地域住民らと児童が交流する取り組みが順調に回を重ねている。「にこにこルーム」と名付けて月2回程度開き、毎回多くの子供が参加してボランティアの住民らと昔遊びを楽しんでいる。地域住民と学校が連携するコミュニティースクールの好事例として注目され、13日は市社会教育委員13人が研修に訪れて一緒に体験した。

 2時間目終了後の20分間の休み時間に、住民らが折り紙やあやとり、輪投げなどを用意している。季節感のある行事や遊びにも触れてもらおうと、この日は七夕のコーナーを設け、ささ舟作りも指導して人気を集めた。児童139人が参加し、内訳は教室が近い2年生が最も多く高学年は少なくなる傾向だという。
 住民と学校の交流が盛んな地域性を背景に、住民によるプロジェクトチームが空き教室を利用した子供の居場所づくりを検討し、世代間交流や住民が訪れやすい学校づくりを目指して昨年度試行的に始まった。4月からボランティアによる「にこにこルーム応援隊」が主催している。
 社会教育委員との意見交換で、住民側は「常に地域との交流が行われ、学校が地域を信頼し快く受け入れてくれている。土台があってこその取り組み」と強調し、地区役員以外の参加者を増やすことを課題に挙げた。委員からは「意見を交わしながら仲良くやっている様子に感心する」「地域と学校の連携が取れていることが伝わった」などの感想が聞かれた。
 今回の研修先は、さまざまな教育課題の解決の糸口をコミュニティースクールに見いだせないかとの観点で決めたという。市社会教育委員の西口恵利子議長(60)は「こういう場所で地域の人と触れ合うことで、子供たちが地域の温かさを感じるのでは」と話していた。