地域の話題

特技課程に女性 12年ぶり 陸自松本駐屯地で

 松本市高宮西の陸上自衛隊松本駐屯地は11日、今春入隊して約3カ月間、自衛官としての基礎教育を受けてきた新隊員たちがより専門的な知識・実践力を磨く「特技課程」の開始式を駐屯地内で開いた。18歳から26歳までの隊員52人が特技課程に臨み、同駐屯地では12年ぶりに女性隊員2人が参加する。高い志を持った隊員たちで、関係者も活躍に期待を寄せている。

 特技課程は7月から9月末まで約3カ月間、武器取扱い、格闘、射撃・迫撃砲射撃訓練、過酷な現場で耐えられる体力を養う体育訓練などさまざまな専門訓練を重ね、災害時などに最前線で活動する普通科連隊員として必要な知識・技能を身に付ける。最も前線を担い過酷な訓練をこなす軽火器区隊で43人が、同隊を後方支援する迫撃砲区隊で9人が訓練を受ける。
 女性隊員は、いずれも2等陸士で千曲市出身の坂戸しおりさん(20)と、埼玉県出身の永島さくらさん(18)で、共に軽火器区隊に配属される。坂戸さんは「体力面では男性に劣るかもしれないけれど、きつくてもやりきりたい」と抱負を語った。北朝鮮のミサイル問題など緊迫する国際情勢を見る中で国を守る仕事に興味を持ったといい「他の人にはできない部分も補える隊員になりたい」と笑顔を見せた。
 永島さんは東日本大震災での自衛隊の活躍などに心を打たれ自衛隊を志願した。「自分の頑張りで、後に続く女性隊員が活動しやすい雰囲気をつくりたい。自分のことも成長させたい」と力を込めた。
 女性の自衛官は主に衛生や通信、庶務などの業務に就くことが多く、普通科の志願者は珍しい。松本駐屯地では全隊員約900人のうち、女性隊員15人ほどが衛生や通信業務にあたっている。松本駐屯地広報室の担当者(53)は「女性隊員の活躍は新しい風を生んでくれると思う。立派に訓練をやり遂げ活躍してほしい」と期待を寄せていた。