教育・子育て

福島小で環境学習 身近なチョウの生態学ぶ

 木曽町の福島小学校で11日、町内に生息するチョウをテーマにした環境教育授業が、2日間の日程で始まった。児童は専門家の講義や野外学習を通じて、身近な昆虫の分類法や希少性を学びながら、地域の自然への関心を高めている。

 授業は3年生(2クラス)が対象で、初日は1組の児童が学んだ。信州大学名誉教授で県生物多様性戦略アドバイザーの中村寛志さんと、帝京科学大学教育人間科学部専任講師の江田慧子さんが講師を務めた。
 校内での講義では、県版レッドリストで絶滅の危険性が極めて高い絶滅危惧ⅠA類となっているチョウ「チャマダラセセリ」が、県内では町内の開田高原にしか生息していないことを学んだ。木曽駒高原で行った野外学習では、虫捕り網でチョウを採集し、図鑑を使って名前を調べた。
 チャマダラセセリに形が似たヒメキマダラセセリをつがいで捕まえたグループの奥原悠真君(8)は「羽の模様が面白い」と目を輝かせた。中村さんと江田さんは「貴重なチョウ。しっかり観察した後はそっと逃がしてあげて」と呼び掛けた。
 木曽町は平成28年に、中村さんが代表を務める自然保護のネットワーク「信州生物多様性ネットきずな」、帝京科学大学、県と4者で、生物多様性保全に関わる協定を締結した。環境授業は、多様な生物が生息できる環境を後世につなげる活動の一環として昨年は開田小で開き、今年が2回目だった。