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5汚水施設 統合が有益 安曇野市が結論 経費削減

 安曇野市は、下水道施設の効率化と経費節減を目指し、昨年度に方向性を検証した結果をまとめた。明科地域に五つある市の汚水処理施設を、県の犀川安曇野流域下水道終末処理場「アクアピア安曇野」(豊科田沢)に統合し、汚水を広域処理することが「中長期的に最も有利」と結論づけた。市の5施設を利用し続けるよりも、管路を延ばしてアクアピアで処理した方が年間で約6000万円の経費を節減できると試算した。

 アクアピアは市内の豊科、穂高、堀金、三郷の4地域と、松本市梓川地区の下水を処理しているが、処理能力は余裕があるため、県施設の有効活用にもなる。6月に県と安曇野市、松本市で構成するアクアピアの運営組織の会合が開かれ、安曇野市の金井恒人上下水道部長がすでに市の方向性を説明したという。市は平成38年度末までの統合を目指すが、今後は県や松本市と具体的な調整を進める必要がある。
 市が統合対象に挙げる施設は、単独公共下水道事業の明科浄化センター(明科東川手)と、農業集落排水事業の押野(明科七貴)、川西(同)、中村(明科南陸郷)、生野(明科東川手)の4浄化センターだ。5施設の稼働率は29年度の見込みで平均41・6%と低く、非効率となっている。
 このため市は統合の可能性を昨年度に調査、検討した。現実的な統合パターンを挙げる中で、明科地域から犀川に架かる光橋まで汚水を送る管路を延ばし、光橋にある管を活用してアクアピアに接続する案が浮上した。管路の整備などで22億円が必要と試算するが、統合後は五つの汚水処理施設の更新費用も不要となるため、中長期的にみれば有利との結論に至ったという。
 市下水道課の三澤廣課長は「光橋までの管路を流域下水道として延ばしていただければ、市としてはさらに経費は節減できる」とする。