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絵本の魅力伝える専門士 安曇野市図書館の北原さん

 安曇野市中央図書館の司書・北原まりさん(57)は、全国でも数少ない「絵本専門士」だ。1年前に資格を取得して以来、月齢別のお薦め絵本リストを作ったり、大人向けの絵本講座を企画して自ら講師を務めたりと、精力的に活動している。新しい資格のため知らない来館者が多いが、絵本の専門家として多くの人に魅力を伝えたいと頑張っている。

 絵本専門士は文部科学省所管の独立行政法人・国立青少年教育振興機構(東京都)が認定する資格で、子供たちの読書活動を充実させるため、専門知識や実践力のある指導者を養成する目的で平成26年に始まった。絵本に関わる実務経験や研究実績を有する人が対象で、書類選考を通過した後に30時間にわたる養成講座を受講し、修了課題をクリアすると認定される。例年定員は60人だが、本年度は800人の応募があったといい、13倍の狭き門だった。
 北原さんは、子育て中だった30年ほど前に読み聞かせ講座に参加し、絵本に親しむようになった。その後、母親たちでつくるサークルで活動し始め、さらに知識を身に付けたいと、子育てがひと段落した平成12年に通信教育で司書の資格を取得した。松本市の学校や公共図書館で勤務し、26年から安曇野市に勤めている。児童書の担当になり、「絵本のエキスパートになりたい」と27年に思い立って絵本専門士の養成講座を受講し、翌年6月に認定された。
 お薦め絵本リストの作成などのほか、県外のおはなしの会にも出演して活動の幅を広げているが「絵本専門士は図書館にいるべき」と図書館での仕事を大切にしている。絵本の魅力を「子供だけでなく、さまざまな年代が楽しめる」と語り「これからも絵本の可能性を伝えていきたい」と張り切っている。