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村道崩落で王滝の滝越地区が孤立 住民ら19人を防災ヘリで救助

増水した王滝川に削られて崩落した村道38号(8日午前8時50分ころ、王滝村提供)

 4日から降り続いた雨の影響で、王滝村内を流れる王滝川が増水し、8日午前9時前、村道(幅約5メートル)が長さ約60メートルにわたって崩落した。この影響で、村道が通じる同村滝越地区が孤立、村の要請を受けた県消防防災ヘリコプター「やまびこ」が救助に当たり、同地区の住民ら19人を村の中心部に搬送した。

 25人が孤立した。このうち、ヘリで救助されたのは住民9世帯・16人と外国人観光客2人、王滝川ダムで働くパート従業員1人。関西電力の社員6人は、引き続き王滝川ダムと三浦ダムの管理に当たっている。
 村によると、崩落箇所は村役場から5キロほどの王滝川左岸で、村道に沿って敷設されている木曽広域ケーブルテレビの回線が切断されたため、滝越地区内でテレビやインターネット、IP電話が利用できなくなっている。同回線を利用するNTTドコモの携帯電話も不通となった。
 村道の崩落箇所を迂回する林道では、ここ数日降り続いた雨の影響で、一部にのり面の崩落が確認されていた。村は9日、木曽森林管理署職員とともに現地調査を行い、土砂の除去作業をした。
 村道の崩落箇所について、村は、川の水位の低下を待って専門家らと現地確認をした上で、仮復旧工事を目指す。本復旧までには「数カ月かかるのでは」としている。村道が通れるようになるまで住民の避難生活は続く見通しで、瀬戸普村長は「一日も早い復旧を目指したい」と話した。
 気象台によると、4日午前0時の降り始めから8日午前9時までの御嶽山の総降水量は886・5ミリに達した。道路の寸断で同地区が孤立するのは、昭和59年9月、村を震源に発生した県西部地震以来となる。崩落箇所から下流3キロほどに架かる氷ケ瀬橋付近で立ち入りを規制している。